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マイペンライがモットーです
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~2007年 日本映画 立川シネマシティにて鑑賞 ~

今さら原爆映画で感動してしまうとは。

 原爆映画が古臭いとか時代遅れとか言いたいわけではもちろんなく、むしろ延々と観続けられなきゃいけないと思っています。でも、戦後62年も経った現在までに、散々原爆をテーマにした映画が作られてきていることを思うと、いまさら、って思ってしまったわけです。

でも、この映画は切り口が成功しているように感じました。原爆の傷痕が生々しい昭和30年代に生きる女性と、現代の東京に生きる女性をクロスオーバーさせていくという手法。原爆の記憶は決して死に絶えてはいないという強烈なメッセージを残してくれる手法でした。

麻生久美子演じる皆実が言う「原爆は落ちたんじゃない。誰かが私らが死んでもええと思って落としたんじゃ」というセリフが印象的でした。
そう、原爆ってのは「無辜の市民が何万人も死んだってかまわない」と思っていた連中が落としたものなんですから・・・。

しかし一方で、落とした側のアメリカ人たちは、いまだ原爆投下が正当だったと信じている。どれだけ多くの人がむごたらしい死に方をしていったのか、殺されたのが
軍国主義者でも何でもない、自分たちと同じ一般市民だったことなど、まるで知らないからなんでしょう。

原爆の実体を知らずに原爆の正当性を主張しているアメリカ人たちにぜひ観ていただきたい映画です。
でも、こういう良質な映画がアメリカで広く上映されることなど考えにくいことです。一方で、1945年8月6日と9日に何が起こったのかを知らないような日本の若者たちが観ることもほとんどない。

良質な映画って、結局観客もそれなりにモノを考えているヒトばかりで、本当に訴えかけていきたい対象はまず観ないってのも、なんだか歯がゆいもんです。
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