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マイペンライがモットーです
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 今日(2007年9月3日)、TBS「地球の危機を救うお金の使い方」という番組で、バングラデシュのグラミン銀行がやっているマイクロ・クレジットが紹介されました。
 グラミン銀行といえば、総裁のユヌス氏が昨年ノーベル平和賞を受賞したことで一躍有名に。私もその報道で知ったクチです。

 ユヌス氏がノーベル平和賞を受賞したときに、マイクロ・クレジットについてはさんざん紹介されていたので、何を今さらと思いながら観ていたのですが、案外と新鮮なところもありました。

 まず、グラミン銀行が年利20%という、それなりの金利をとっていること。
 けっこう高利貸じゃん、って思いましたが、後にググってみたところによると、バングラデシュの物価上昇率は、年10%前後。それに、バングラデシュでは年率100%とか200%とかいうとんでもない高利貸が横行していることを考えると、やはり低利なんですね。
 日本の感覚だとそれなりの金利に思えますが、バングラデシュでビジネスとして成立させるためにはギリギリのラインなんでしょうね。

 あと、マイクロ・クレジットの貸し出し相手が女性である理由は何となくわかってはいましたが、かの国での苛烈な男尊女卑社会のあり方を目の当たりにすると、その必然性がヒシヒシと伝わってきました。

 実は私は学生時代、もう10年以上前になりますが、バックパッカーとしてバングラデシュに2週間程度滞在したことがあります。
 かの国で、いろんな人に親切にしてもらった私としては、バングラデシュ=貧困というステレオタイプな報道に違和感を覚えるところもあり、もっと違った切り口でバングラデシュを紹介してくれる番組もあっていいのになぁと思ったりもします。

 でも、やはりバングラデシュがアジア最貧国の筆頭であることは確かなことであり、毎年のように洪水被害に見舞われる地形的な問題があることを考えると、この国にとって貧困は宿命的なものですらあるのかもしれず、バングラデシュ=貧困という描かれ方も致し方ないことなのかもしれません。

 とは言え、フラリと訪れた貧乏旅行者の私に無償の優しさを与えてくれたバングラ人たちが、「かわいそうな人たちだ」という哀れみの目でばかり見られてしまうことに対しては、なんだかやるせない思いになってしまいます。
 
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