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マイペンライがモットーです
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 先日、法事で訪れた金沢で、世評が高い金沢21世紀美術館に入ってみました。

 金沢21世紀美術館というのは、ご存知の方も多いでしょうが、現代美術に的を絞った美術館です。

 金沢市という地方自治体が、現代美術専門の美術館を造るに至った経緯は、個人的にはとても興味深く、素晴らしい視点だなぁと思っています(詳しくはWikiあたりググってみてください)。

 現代美術という、ちょっととっつきにくい類の作品ばかり集め、しかも著名な作品はないという美術館でありながら、近年例のないほど多数の観客を集めているというのだから、これまた素晴らしいことです。

 ここ数年、私は年に何度か金沢を訪れているので、この美術館を訪れる機会は何度もあったのですが、尻込みしてました。
 だって現代美術苦手なんです。さっぱりわからない。

 で今回は、3泊4日の金沢滞在で、しかも妻が身重のためあまり歩き回れないとあり、仕方なく(?)この美術館に足を運んだというしだいです。

 で、実際に展示品をみてどうかというと、やっぱりよくわかりません。恥ずかしながら。
 それは展示品がクダラナイというわけではもちろんなく、ましてや現代美術がクダラナイという気もさらさら無く、ただただ私の素養の無さに拠るものだと、当然認識しています。

 で、そんな私がこの金沢21世紀美術館で、「わけわかんねぇなぁ」と内心思いながらもわかったような顔をして展示品を一つ一つ丹念に眺めながら、感じ入っていることがありました。

 それは、芸術学生・美学生(らしき)若人たちが、数多くこの美術館を訪れ、展示品に見入っていることでした。

 彼らは、きっと私のようにわかったふりをしているだけではないのでしょう。それはキラキラとした、あるいは食い入るように展示品を見つめつづける目をみればすぐにわかります。なかには、思わず感嘆の声を上げているような若人さえいます。

 絵ハガキに落書きしている作品だとか、蛍光管で文字が書かれているだけだったりする作品(?)だとか、私にはもうさっぱりその良さなんてわからないんですが、そういう作品を見つめ続ける若人の多いことに、私は感心してしまったんです。

 現代美術にまるで不案内な私が言うのはおこがましいところなんですが、こういう若人たちが、おそらく全国から展示を見るために集まってきているなんて、やっぱり素晴らしいことだと思うんです。

 こんな思い切ったことをやって、しかも成功させてしまった金沢市、あっぱれです。

 特別展示されていた「グレイソン・ペリー」の展示や、能登出身で先日TBSの「情熱大陸」で取り上げられていた(のを偶然観た)梅佳代の展示なんかは、私にとっても興味深かったことは付け加えておきます。
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