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マイペンライがモットーです
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~2006年 日本映画 飯田橋・ギンレイホールにて鑑賞~

10年ぶりくらいに飯田橋のギンレイホールを訪れましたが、相変わらず客が入ってますね、ここ。

ラインナップが良いって印象があって、見落とした映画をやってる確率が高いんですよね。固定客が多いのかもしれませんね。

 というわけで、「平日の夕方だし空いてるだろう」と軽い気持ちで上映開始後に入ったために、これまた10年ぶりくらいに映画の「立ち見」をするハメになりました。前に立ち見したのもギンレイホールだったような気が。

ともあれ、「ゆれる」は素晴らしい映画です。
オダギリジョーと香川照之というクセ者俳優二人の掛け合いが素晴らしく、この二人の演技を見るだけでも十分楽しめます。
二人の傑出した演技は、時代を超えて残っていくかもな、とさえ思いました。

監督は、私と同い年で、大学も同じだった西川美和。と言っても当然知り合いではないですが。
うら若き(というほど若くはないが)女性が、「兄と弟」の距離感や親近感、居心地の悪さといった微妙な関係、「ゆれる」気持ちをとても繊細に描いていることが驚きです。

プロットは、一つ間違えるとTVのサスペンスものになりかねないシロモノ。
だからなおさら、TVドラマの安っぽさと対極にあるような、この映画の緻密さ、繊細さが際立っているような感さえあります。

地味な映画ではあります。
でも、とにかく二人の役者が相乗効果をもたらしている素晴らしい演技と、それを支える緻密な演出が、この映画を忘れられないものにしています。

また改めて観たい一作です。
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