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マイペンライがモットーです
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~2003年 香港・中国・シンガポール合作 テレビ録画にて観賞~

先日観た1作目に引き続き、2作目をさっそく観ました。
やはり1作目の素晴らしさには敵いませんが、これはこれでアリ、という出来。2作目、3作目となるにつれダメになっていく映画は数多いですが、それは1作目が売れたことで2匹目のドジョウを狙ったような安易な企画の場合。
この作品は、当初から3部作の作品であり、2作目は1作目を補完するようなストーリー。1作目を改めて観たくさせてくれます。

1作目から10年時代が遡り、潜入捜査官のヤンと潜入マフィア(?)のラウが、潜入するに至った経緯や、潜入当初の大事件が、深く掘り下げて描かれています。ラウのまさに無間地獄と言うほかない悲惨な生き方、ヤンの独善ぶりの萌芽が印象的で、1作目の2人の生き方に説得力を持たせるようなつくりになっています。

でもこの作品の主人公は、実のところウォン警部とサムでしょう。職務に忠実な警官の鑑だったはずのウォン警部の暗部と、冷酷なマフィアの大ボスだったはずのサムのお人よしぶりが対照的で、1作目とあわせて見ることで、単純な善悪の構図がまったくあてはまらない世界であることを見せつけられます。
舞台が香港、ってとこがいいですね。1997年の香港返還と関連付けて描いているのは、ちょっと無理やり感もありますが、ともあれ香港のジメっとした空気感は大好きです。マフィアのボスたちがウマそうに得体の知れないものを食べているシーンなんかも好きです。ゴッドファーザーへのオマージュなのかもしれませんが。

残念だったのは、やはり役者が1作目にも出ていた若い2人だったこと。彼らがダメとは言えないし、むしろ20歳そこそこの警察学校の学生やチンピラのイメージにはピッタリな2人ではあるのですが、やはり1作目のトニー・レオンとアンディ・ラウの存在感が抜群だっただけに、物足りなさを感じてしまいます。

あと、少し話がややこしく(それだけ練られているということですが)、把握しきれなくなることも。全作通じて、もう一度観なくては、と思ってしまいます。
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