赤目四十八瀧心中未遂

～2003年　日本映画　テレビ録画にて鑑賞～

　正直、退屈で退屈で仕方ありませんでした。

　2時間半超の時間が、永遠のように長く感じられました。

　そもそも「赤目四十八瀧」のことを知らず、尼崎の空気も肌で感じて知っているわけではない私には、どうにもこうにもつかみどころのない作品でした。

　寺島しのぶが好演しているので話題となった作品ですが、個人的には「それほどのもんかな」という印象です。体当たり演技なのはわかりますけど。

　アクの強い役者をそろえて、大西滝次郎というアクのない新人を主人公を据えたのは狙いがあってのことかもしれないけど、私は主役に何の魅力も感じませんでした。

　どうしようもない世界に生きる甲斐性無しの主人公に、例えば学生時代の私なら、少しは感情移入もできたかもしれない。
　でも、定職を持って平穏な生き方をしているいまでは、「バカなやつだな」としか思えない。

　歳とって、感性が鈍ってしまっただけかもしれないですけど。