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~1969年 日本映画 テレビ録画にて観賞~
岡本喜八と三船敏郎コンビの作品。岡本喜八の作品を観たのは恥ずかしながら初めてです。
岡本喜八と三船敏郎コンビの作品。岡本喜八の作品を観たのは恥ずかしながら初めてです。
幕末に官軍の先鋒隊として幕軍と対峙した赤報隊を描いた作品です。またまた恥ずかしながら赤報隊のことは、朝日新聞を襲撃して記者を殺害した右翼が名乗っていたという程度の知識しかなく、肝心のホンモノの赤報隊のことはこの映画で知りました。
官軍でありながら、官軍にうまく使い捨てにされた赤報隊を描きながら、時代に翻弄される百姓や町人たちの姿を描いています。主人公の「赤毛」権三は、土地の百姓や町人を「鎮撫」したのにも関わらず、官軍の策謀により赤報隊は偽官軍とされ、権三も官軍に狙われる身となってしまいます。
権三の混乱ぶりもさることながら、権三を信じて「鎮撫」された百姓や町人は、まさに時代に翻弄されっぱなしなわけです。官軍の世が来れば年貢は半減、だったはずなのにそれはウソで、そのウソを広めた赤報隊は偽官軍。自分たちを救ってくれた権三はあっけなく官軍に殺されてしまう。そんな状況での「ええじゃないか」は鬼気迫るものがありました。
赤報隊という、いわば明治維新の暗部といえる存在をテーマにし、百姓にとってご一新は「葵から菊に変わるだけ」であることを百姓につきつけた、なかなか奥の深い映画なのですが、非常に軽妙でテンポがいい。これが岡本喜八作品なのでしょうね。
三船敏郎や寺田農の演技ももちろんよかったですが、代官役の伊藤雄之助のトボけた演技が最高でした。それから、当時28歳、若き岩下志麻の美しさには参ってしまいました。
官軍でありながら、官軍にうまく使い捨てにされた赤報隊を描きながら、時代に翻弄される百姓や町人たちの姿を描いています。主人公の「赤毛」権三は、土地の百姓や町人を「鎮撫」したのにも関わらず、官軍の策謀により赤報隊は偽官軍とされ、権三も官軍に狙われる身となってしまいます。
権三の混乱ぶりもさることながら、権三を信じて「鎮撫」された百姓や町人は、まさに時代に翻弄されっぱなしなわけです。官軍の世が来れば年貢は半減、だったはずなのにそれはウソで、そのウソを広めた赤報隊は偽官軍。自分たちを救ってくれた権三はあっけなく官軍に殺されてしまう。そんな状況での「ええじゃないか」は鬼気迫るものがありました。
赤報隊という、いわば明治維新の暗部といえる存在をテーマにし、百姓にとってご一新は「葵から菊に変わるだけ」であることを百姓につきつけた、なかなか奥の深い映画なのですが、非常に軽妙でテンポがいい。これが岡本喜八作品なのでしょうね。
三船敏郎や寺田農の演技ももちろんよかったですが、代官役の伊藤雄之助のトボけた演技が最高でした。それから、当時28歳、若き岩下志麻の美しさには参ってしまいました。
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