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マイペンライがモットーです
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~2003年 日本映画 テレビ録画にて観賞~

 妻夫木聡と池脇千鶴の、ちょっと変わった恋愛映画。坂道を転がり落ちてきた乳母車を覗き込むと、中からは・・・という予告編がとても印象的なので観てみることにしました。

 健康な青年と障害のある女の子との恋、という設定は、ふと熊井啓の「愛する」を思い浮かべました。話の展開も多少似通ったところがある気がします。
 「愛する」が90年代に作られた割には時代錯誤な古臭さを感じさせたのに対して、この作品は多少はマシだったとは思います。
しかし、遠藤周作、田辺 聖子といった小説家が一昔前に書いた小説を無理やり現代にあてはめて描いた、という点は一緒。ウソくささがどうしても拭えませんでした。

 この作品は、青年役の心の機微がとても大事なんじゃないかと思うんですが、妻夫木の演技からはあまりいろいろ感じるところがありませんでした。彼の爽やかな笑顔は、こ ういう役柄だとただウソ臭いだけにしか感じらません。

 健常者と身障者の恋という、いわば重いテーマを扱っているにも関わらず、描き方が あまりに軽すぎです。心の動きをサッとなぞっただけのような描き方で、どれだけ葛藤してどれだけ悩んでああいう結末になったのかがまるで見えてきません。
 池脇千鶴のヌードも、ファンにはうれしいのかもしれないけど、安易な演出だとしか思えませんでした。どうせやるなら障害者特有の性の問題を、つっこんで描いてほしかった。

 もしかしたら、「健常者と身障者の恋」を経験、あるいはそれに近い感情を経験した人には、私が必要とする ような演出は必要なく、この作品の自然体な描き方がグッとくるのかもしれませんけどね。
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